世界大百科事典(旧版)内の動物性神経系の言及
【自律神経系】より
…交感神経系と副交感神経系の2系統が含まれるが,いずれの系統の場合も,脳と脊髄(すなわち中枢神経系)から遠ざかる向きに神経刺激を伝えるような遠心性要素と,その反対の向きに神経刺激を伝えるような求心性(または知覚性)要素とが存在するのであるが,求心性要素を自律神経からまったく除外することもあるので注意を要する。自律神経系は,全身の骨格筋ならびに皮膚に分布する体性神経系としばしば対比され,後者が目に見えるような身体動作もしくは随意運動に強く関与するため動物性神経系とも称されるのに対して,植物性神経系と称されることがある。すなわち,体性神経系が生体の外界への反応を媒介する性格を示す一方で,自律神経系は生体の内部環境を整えるものであるとの見方ができる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」