世界大百科事典(旧版)内の動物機械論の言及
【デカルト】より
…こうして質の相違はすべて量の差に還元され,宇宙の構造から地上の物体,気象現象,光の性質まですべてがただ等質の物質の諸部分の〈大きさ〉〈形状〉〈運動〉のみによってまったく機械的に説明されるとともに,同一の運動法則(慣性の法則や衝突の法則など)が全宇宙を貫いて支配する。彼はまた生命現象をも機械的に理解し,たとえば動物は一つの自動機械とみなされるのである(動物機械論)。
[人間論と道徳]
デカルトによれば,人間の身体もまた,心臓を一種の熱機関とするきわめて精巧な自動機械にすぎない(人間機械論)。…
※「動物機械論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」