世界大百科事典(旧版)内の務古水門の言及
【兵庫】より
…南北朝期の《太平記》や《梅松論》では〈兵庫〉〈兵庫島〉の名は要港としても戦場としてもしばしば登場し,楠木正成が戦死した湊川の戦の主戦場も兵庫・湊川一帯であった。兵庫とは,元来,兵仗武器を収める庫のことだから,ここにそのような武器庫があったことから兵庫の名がおこったと考えられるが,その確証がないままに古代の務古水門(むこのみなと)との関連を説くものもある。務古水門は武庫川河口の港らしく,したがって武庫と兵庫とは別と考えるべきであろう。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」