世界大百科事典(旧版)内の勧農策の言及
【勧農】より
…勧農の内容には,農民の日常的心得に関する説諭,農作業への精励の勧諭,農業の技術指導などが含まれており,それらとともに農業振興策が勧農の一環をなしている。近世には《勧農固本録》(万尾時春著,1725刊),《勧農或問》(藤田幽谷著,1799成立),《勧農策》(武元立平著,1804‐17成立)など勧農を表題に掲げる著書が現れるが,冒頭の著書の内容は地方書(じかたしよ)であり,後の2著書は経世家,民政家による農政論である。地方書では,年貢収取の実務を担当する下級役人の心得るべき多くの諸事項中の一つとして,農民撫育や農業技術指導上の注意が説かれる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」