世界大百科事典(旧版)内の北海ゲルマン語の言及
【ゲルマン語派】より
…西ゲルマン語はエルベ・ゲルマン人,ウェーザー・ライン・ゲルマン人,北海ゲルマン人の三つの部族集団の言語を総称したものである。特にこの中で,北海ゲルマン人に属するアングル族,サクソン族,フリース族などの諸部族の言語は,(1)開音節においてaがæ,eに変化する,(2)鼻音n,mが無声摩擦音の前で,先行する母音の延長を伴い脱落する,などの一連の言語変化によって,北海ゲルマン語という一つのまとまりを形成するようになった。そこで,アングル族,サクソン族などの大陸からブリタニアへの移住や,大陸の諸部族の統合による国家形成の時代には,ドイツ中南部に古高ドイツ語,そして北海ゲルマン語として,北海域には古英語,古フリジア語,古サクソン語が成立した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」