世界大百科事典(旧版)内の北海道開拓兌換証券の言及
【紙幣】より
…71年廃藩置県とともに従来発行の藩札約250種を政府の負債として受け継ぎ,新紙幣による統一整理の方針をたてたが,その完成は82年の日本銀行設立,85年の兌換(銀)開始まで待たねばならなかった。すなわち政府の財政困難によって政府自身紙幣の発行を続行し,1871‐72年には三井組の名義で大蔵省兌換証券・北海道開拓兌換証券を発行し,さらに72年以後明治通宝札を発行,政府直接発行の紙幣は80年の神功皇后札まで続いた。しかしその間,真実の商品流通に基礎づけられた銀行券の発行およびこれによって政府紙幣と代置する企図もつぎつぎに具体化された。…
※「北海道開拓兌換証券」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」