世界大百科事典(旧版)内の区種法の言及
【区田法】より
…大豆,ゴマなどにも適用する。土地を肥やして作物を育成するのが農業の基本であるのに対し,播種するところだけを耕して直接作物に水,肥料を効率よく吸収させるのが区田法で,区種法ともいう。耐干救荒を目的として,前漢の成帝の時代に氾勝之が確立し普及させた。…
【農家】より
…一方,君権強化の農民保護論も,后稷(こうしよく)を始祖と仰ぐ一派によって首唱され(《呂氏春秋》上農など),統一国家の農政を準備した。《漢書》芸文志の諸子略〈農家〉にみえる《神農十四篇》《野老十七篇》などは戦国期の重農学派の書であろうが,秦・漢帝国の出現後は,授時(国家による農事暦の時令・月令の公布)の思想が行われ,前漢の趙過の代田法や《氾勝之(はんしようし)書》のような勧農政策からの新農業技術(区種法)は内容を伝存したが,先秦諸子の農家思想は消滅した。【戸川 芳郎】。…
※「区種法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」