世界大百科事典(旧版)内の医療化学派の言及
【ヘルモント】より
…とくに燃焼により発生する気体を物質の本体と考え,〈ガスgas〉と命名したことで知られる。また病気は生命をつかさどる生気である〈アルケウスarcheus〉の混乱により生ずるとし,個性をもって存在し生長するさまざまな病気を観察・分類し,治療法を研究,大きな影響を受けたパラケルススと並んで,化学療法を重視した〈医療化学派〉の代表者とされる。魂と体,霊・精神と物質を一元的にとらえた彼は,論理的理性による認識を超えて対象との合一による真理の直観を求める神秘家でもあり,そのビジョンや夢の体験は科学的探求にも深くかかわっている。…
※「医療化学派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」