世界大百科事典(旧版)内の十寸見会の言及
【河東節】より
…6世河東までの時代がもっとも盛んで,歌舞伎の舞台に出演していたが,以後は歌舞伎十八番の《助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)》以外には出演しなくなり,蔵前の札差や魚河岸などの,旦那芸として,江戸町人の上流階級にもてはやされた。現在は〈古曲〉の一つとして古曲会に所属,家元はおかないで理事制の〈十寸見会〉を組織して保存につとめている。男性の名取が十寸見姓,女性の名取が山彦姓を名のっている。…
【十寸見河東】より
…11世まであり初世がもっとも有名。11世以後は理事制をとる〈十寸見会〉が名義を保存している。初世(1684‐1725)は河東節の祖。…
※「十寸見会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」