世界大百科事典(旧版)内の十番鼓の言及
【吹打】より
…行楽は座楽の一部をとり数曲を繰り返し華やかに奏する。吹打の淵源を遠く漢代や唐・宋に求める説もあるが,文献的に今日につながるのは,明代の多種の楽器を使用する十番鼓という打楽器合奏に吹奏楽器が加わって吹打を形成したものである。民衆の諸行事と関係の深かった吹打は,賤業視された吹鼓手や,農民,僧侶により伝承されてきたが,解放後,発掘整理が続けられ芸術音楽に発展している。…
【堂鼓】より
…大小の別があり,形が大きく音高が低いものを大堂鼓,南堂鼓,大鼓とも称し,形が小さく音高が高いものを京堂鼓,戦鼓,小鼓とも言う。大鼓は,鼓面の面積が大きく,音量や音色の変化も豊富で,主に十番鼓(10種の楽器を使っての合奏),吹打等の鑼鼓(らこ)(鑼)を中心とする各地の民間器楽合奏で用いられる。小鼓は,鼓面が小さく,音量・音色の変化も乏しいもので,主に地方戯曲の伴奏で使用される。…
※「十番鼓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」