千与包(読み)ちよかね

世界大百科事典(旧版)内の千与包の言及

【熊野信仰】より

…那智神社は夫須美(ふすみ)(ムスヒ,ムスビと音が通ずる)大神を主神とし,近傍に雄大な那智滝を擁し,山岳宗教の拠点として急速に発展した。もともと熊野本宮には狩人による開創の伝承があり,熊野部千与定(ちよさだ)(千与包(かね))と名のる犬飼の男が本宮大湯原(おおゆのはら)で射取った猪を食べた(《熊野権現御垂迹縁起》)とあり,この猪(別の伝承では熊)を媒介として,本宮における阿弥陀如来の出現という形をとったらしく,本宮の本地は阿弥陀如来とされ,本宮そのものも〈証誠殿(しようじようでん)〉として,極楽往生の証明を受けられる場所と信じられるようになった。那智神社の近傍にも補陀洛山寺(ふだらくせんじ)(補陀洛寺とも)が置かれ,この浜から沖へ向かってこぎ出す〈補陀落渡海〉が行われた。…

※「千与包」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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