世界大百科事典(旧版)内の千駄焚きの言及
【雨乞い】より
…マレー半島やスマトラ島,ジャワ島の一部では,猫を水につけると雨が降ると伝えられている。 日本の雨乞いには,鉦や太鼓をうちならし,念仏踊などをして,ひでりをもたらした邪霊を追い散らす雨乞踊のほかに,千焚き,千駄焚きといって,山上に薪をたくさん積み上げ,火を焚いて騒いだり,水神が住むと伝える池や泉の水をもらいうけ,これを氏神や水源地にまいたりする型がある。また百升洗いといって,升をたくさんあつめて,これを水神が住む池で洗ったりすることもある。…
【火祭】より
…有名な火祭には鞍馬の火祭,那智の火祭(扇祭(おうぎまつり)),勝部の火祭など修験と密接な関係をもったものが多いが,これは修験者が柴灯護摩(さいとうごま)や火渡りなど火を自在にあやつる呪者としての一面をもつためであろう。このほか,火祭には火伏せ祭,雨乞いのための千駄(せんだ)焚き,大晦日の火継ぎ榾(ほだ),おけら火などがある。小正月の火祭のなかには,〈火打合(ひぶちあい)〉といって村を二つの組に分けて互いに火のついた竹などで打ちあい,その勝敗で一年の豊凶を占う所もある。…
※「千駄焚き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」