世界大百科事典(旧版)内の卍崩しの言及
【高欄】より
…階段には登り高欄を用い,昇り口には袖高欄をつける。地覆と平桁間には卍(まんじ)崩し(法隆寺金堂)や横連子(よこれんじ)(薬師寺東塔)などの組子や,幕板(まくいた),彫刻した板を入れるものもある。禅宗様では,親柱に蓮の葉を様式化した逆蓮柱,斗には握蓮(にぎりばす),開口部では架木先端をくねらせた蕨手(わらびて)とする。…
【卍】より
…インドの諸宗教で,瑞相(ずいそう)すなわち吉祥や美徳を象徴するものとして用いられる印。卍字,万字とも書く。サンスクリットでは〈スバスティカsvastika〉あるいは〈シュリーバトサśrīvatsa〉といい,吉祥喜旋,吉祥海雲などと漢訳される。太陽が光を放つありさまを象形化したのが起源であるとされているが,アショーカ王碑文中の〈スバスティsvasti(〈吉祥〉の意)〉という文字を図案化したものが起源であるとする説など異説も多く,一定していない。…
※「卍崩し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」