卓筒井(読み)たくとうせい

世界大百科事典(旧版)内の卓筒井の言及

【塩】より

…おもな井戸の数は唐代に639とされるが,掘削井は深さに限界があり,大量の塩をとることは困難であった。11世紀半ば,北宋の皇祐年間(1049‐53),太い楠竹(なんちく)を使い,水鉄砲の原理を応用した卓筒井(たくとうせい)の技術が開発され,地中深い塩水層の汲出しが可能になった。地上高くやぐらを組み,頂点に滑車をつけ,長いひもをつけた竹筒(大量の竹を使って作る)を下げ,これを土中深く塩水層まで落としこみ,塩水を吸入して引き上げ,それを蒸煎して塩とする。…

※「卓筒井」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」