世界大百科事典(旧版)内の協調主義の言及
【アジア主義】より
…その後,日華事変(日中戦争),〈大東亜戦争〉へと戦争が拡大するにつれて,アジア主義は国内にまんえんし,その立場から〈東亜新秩序〉〈東亜共同体〉〈大東亜共栄圏〉といった観念が打ち出されるが,これらは日本のアジア侵略の事実を隠ぺいするか,現に行われているアジア支配の方法をある程度合理化しようとするものにすぎなかった。
[アジア主義と協調主義]
アジア主義と対比すべきものは欧米列強との協調主義である。両者は近代日本が列強と鋭く対立しつつも,巨大な力の格差からして,それに対する従属性を免れえなかったという事情を条件として出現する。…
※「協調主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」