世界大百科事典(旧版)内の南の三大要求の言及
【南北問題】より
… この理論は,第1次インドシナ戦争終結後,一次産品の価格低下に悩んでいた発展途上国の共感をかちえた。UNCTADの場で南の側は,(1)工業化資金を稼ぐための一次産品価格安定化と,それを保障する国際商品協定,(2)途上国工業製品・半製品に対し先進国が一般特恵を与えること,(3)工業化までの経過期間中,先進国がGNP1%の援助を途上国に与え,工業化を助けること,の三つの要求(南の三大要求)をまとめ,これを推進した。国際商品協定については,70年代末までに穀物,砂糖,スズ(錫),オリーブ油,コーヒー,ココアの6協定が成立し,一次産品の価格安定化をはかる共通基金(国際商品協定,熱帯産物の国際機関に対し緩衝在庫融資を行う)も80年代に発足している。…
※「南の三大要求」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」