南蛮流の外科(読み)なんばんりゅうのげか

世界大百科事典(旧版)内の南蛮流の外科の言及

【安土桃山時代】より

…また,キリシタン宣教師を介して医学,天文学,地理学,航海術,活字印刷術なども伝えられた。たとえば南蛮流の外科医術では,傷口の縫合,瀉血(しやけつ)法(小刀で切り開いて余分の血液をとる),焼灼(しようしやく)法(膿や潰瘍を火で焼く)など,これまでの漢方医術にない療法が記されている。刀矢の傷の手当ては薬草の塗布であったが,鉄砲の伝来によって弾丸の摘出が必要となり,銃創は糸で縫い合わせる技術が求められるようになったのである。…

※「南蛮流の外科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」