南蛮胴(読み)なんばんどう

世界大百科事典(旧版)内の南蛮胴の言及

【甲冑】より

…小札,威毛も合理的に整理されて板札,素懸(すがけ)威となり,さらに小札2枚・3枚分をまとめた伊予札,切付札から各段横板状になった最上胴(もがみどう),桶側胴(おけがわどう)が生じた。またいっそうこれを発展させたのが一枚板による仏胴,南蛮胴である。従来右脇あるいは背面で引き合わせた胴も,鉄板による固定化した形態のために蝶番(ちようつがい)が付され,前後2枚となる二枚胴,縦割を加えた四枚胴,五枚胴が作られた。…

【当世具足】より

…一枚鉄の二枚胴は,胴の中央に蒔絵をほどこしたり,装飾を打ち出したものが多く,加藤嘉明の所用として著名な天人胴は,正面の蒔絵の天人による名称である。なお金胴には,南蛮船の舶来した南蛮の甲冑をそのまま改造して使用した南蛮胴や,それに似せて作った鳩胸胴,仏胴(ほとけどう)などがある。当世具足の胴裏は縦胴を特色とするため,内張りとして革または織物の類でいちめんに包むのを原則とした。…

※「南蛮胴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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