世界大百科事典(旧版)内の単一協同戦線党論の言及
【山川イズム】より
…以後,運動は〈大衆へ〉〈政治闘争〉をスローガンに,大衆の現実的な要求に根ざすものとなり,運動の分裂を防ぐのに一役を担った。23年6月の第1次共産党事件後,山川は大衆の成長を待たずに前衛党を結成することの愚を説き,無産階級政治運動に戦線を拡大するための,単一協同戦線党論を展開した。それは労働組合,農民組合,思想団体などの協同戦線による,合法無産政党の結成をめざす運動論で,23年10月普通選挙法案が閣議で承認されると,無産政党組織運動として現れ,25年12月労働農民党(労農党)が結成された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」