世界大百科事典(旧版)内の単収束質量分析計の言及
【質量分析法】より
…100μg以下という少量の未知試料から,ミリマス単位(原子の単位質量の10-3)で精密質量を測定し,その元素組成を決め,同時に開裂パターンの解析をすることにより,その化合物の分子構造が決定できる。同位元素存在比の測定は,おもに単収束質量分析計で行われ,通常0.01~0.001%くらいまでの存在比が測定されている。また安定同位体元素が比較的容易に入手されるようになった現在,同位元素希釈法による原子核反応生成物の定量,核の半減期測定,地質年代の算定に使われる一方,トレーサーとしても広く生化学,医学,薬学等の分野に利用されるが,質量分析法は,この種の研究における唯一の手法となっている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」