世界大百科事典(旧版)内の単婚小家族の言及
【夫役】より
… このような状況は,近世国家がめざす小農民の自立,百姓数の増大という目標を阻むものであった。隷属農民をかかえる百姓は自分に課せられた夫役を代行させて免れたが,夫婦の働きが経営を支える単婚小家族農民(小農)の場合,男手を欠くことは致命的であった。そのために,近世初期には年貢の過重と相まって夫役の重さが小農民を危機に追いこみ,耕地を捨てて個別的に逃散(ちようさん)する〈走(はしり)百姓〉が多数生まれた。…
※「単婚小家族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」