世界大百科事典(旧版)内の単弓亜綱の言及
【脊椎動物】より
…この類で最古のものはシルル紀後期に現れ二畳紀まで栄えた板皮類(綱)Placodermiで,これから最初に分かれた(オルドビス紀後期)のが軟骨魚類Chondrichthyesと推定されているが,これの化石は,やはり板皮綱から分かれデボン紀前期に現れた硬骨魚類Osteichthyesよりも後のデボン紀中期にならないと姿を見せない。硬骨を獲得した硬骨魚綱の中の総鰭類(亜綱)Crossopterygiiから分かれ,四肢と肺を獲得した両生類Amphibiaはデボン紀から石炭紀への移行期,両生綱から分かれ羊膜を獲得した爬虫類Reptiliaは石炭紀後期,爬虫類の祖竜亜綱Archosauriaから分かれ羽毛を獲得した鳥類Avesはジュラ紀前期,同じく爬虫綱の単弓亜綱Synapsidaから分かれ毛と乳腺および3個の中耳小骨を獲得した哺乳類Mammaliaは三畳紀後期に現れている。無顎綱,板皮綱,軟骨魚綱,および硬骨魚綱を合わせて魚類Pisces,残りのものを四足動物Tetrapodaの2上綱とすることがある。…
【爬虫類】より
…ニューメキシコ州の二畳紀前期の地層から産出したリムノスケリスLimnoscelisは全長約1.5mで四肢が発達し,原始的爬虫類の典型とされる。(2)外側頭窓が一つで,その上縁に後眼窩骨と鱗状骨が並ぶ単弓亜綱Synapsidaは哺乳類型爬虫類の一群で,哺乳類に続くものと考えられている。(3)上側頭窓が一つあり,その下縁に後眼窩骨と鱗状骨が並ぶ広弓亜綱Euryapsidaは海生爬虫類が主で,鰭竜(きりゆう)目,板歯目,魚竜目などが属する。…
※「単弓亜綱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」