占星術師(読み)せんせいじゅつし

世界大百科事典(旧版)内の占星術師の言及

【カルデア人】より

…イスラエルの民のバビロン捕囚もこの王の治世中のことであった。なお,後世ギリシア人の間で〈カルデア人〉の呼称が占星術師の代名詞のようになるが,これは前400年ころまでにバビロニア(ギリシア人はカルデアとも呼んだ)において,誕生時の太陽,月,惑星などの位置に基づき人の運勢を判断する新しい占星術が成立し,これが後のヘレニズム世界に絶大な影響を与えたことによるものと思われる。新バビロニア【中田 一郎】。…

【占星術】より

…あるいはコペルニクスの同時代人パラケルススのように,占星術と錬金術と医術とを結び付ける独特の思想体系もそこから生まれてきた。マクロコスモス(宇宙)を知る者,すなわち占星術師は,またミクロコスモス(人体)を知る者,すなわち医師であり,かつそうした二つの宇宙で同じように起こっている現象は,この世界に生起するすべての物質変成の現象を統一的にとらえることができるとする錬金術の立場に立って扱うべきである,とするパラケルススの主張は,いわゆる近代科学の成立にも重要な刺激となっている。 17世紀の科学革命以降,宇宙の有限性・重層性が否定され,占星術は合理的根拠を失って失墜した。…

※「占星術師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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