世界大百科事典(旧版)内の印人の言及
【篆刻】より
…彼の弟子の何震(?‐1604)は刀法が蒼勁で師にまさり,石章篆刻を不動のものとし,〈徽派〉の始祖と称された。〈徽派〉には,梁袠(りようちつ),蘇宣,朱簡,江皜臣(こうこうしん),程朴,汪関など十数家が次々と輩出し,このころになると,文人の余技としてでなく,印人と称される印学に詳しく刻印を業とする専門の篆刻家があらわれ,彼らは多く安徽・浙江の両省に集中し作品は印譜にまとめられた。 清代になると,考証学がおこり,古印や封泥や他の文字資料の出土もますます多くなりそれらの出版物が次々と出されて,篆刻芸術は新たな段階をむかえた。…
※「印人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」