世界大百科事典(旧版)内の印母の言及
【印相】より
…手印は指を結んでつくるもので,金剛界大日如来の智拳印や胎蔵界大日如来の法界定印(ほうかいじよういん)(坐禅印),弥陀定印などはその代表的なものであるが,密教以前のものとして,転法輪(てんぽうりん)印,触地(そくち)印(降魔(ごうま)印),施無畏(せむい)印,与願印などもある。手印は経軌(きようき)によって数千を数えるが,基本となるのは12の合掌形または6種の拳(けん)であるので,これら18種を〈印母(いんも)〉という。契印は持物(じもつ)をもってあらわすもので,それには自然現象をかたどったものや動物,植物,器物(仏具,楽器,武器など),食物など,さまざまなものがある。…
※「印母」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」