世界大百科事典(旧版)内の卵管バイパス法の言及
【試験管ベビー】より
…ガラス容器内で受精,培養を行うために試験管ベビーと呼ばれる。方法としては,麻酔下で腹腔鏡を用いて卵巣から排卵直前の卵を採取し,この卵とすでに採取して前培養を施した精子とを体外で受精させ,約48時間培養後,ホルモン処置を施した被実施女性の子宮腔内へ受精卵を戻し,妊娠,分娩に至らしめるという,いわば卵管バイパス法である。本法が開発されてから,通気,通水,手術療法(卵管開口術,卵管吻合(ふんごう)術など)によっても治療困難であった女性についても,子どもをもうけたいという望みをかなえることが可能になった。…
※「卵管バイパス法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」