世界大百科事典(旧版)内の原シナイ碑文の言及
【シナイ文字】より
…1904‐05年の冬,シナイ半島の古代鉱山跡セラービート・エルハーデムで発見された,原シナイ碑文と呼ばれる数十の短い碑文群に用いられる文字。イギリスのエジプト学者ガーディナーA.H.Gardinerは1916年の論文で,この文字がエジプト聖刻文字(ヒエログリフ)に似た線文字であることから,エジプト聖刻文字と北西セム文字(いわゆる〈フェニキアのアルファベット〉)の中間段階に位置する単音文字と考え,その一部の解読の結果を発表した。…
※「原シナイ碑文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」