世界大百科事典(旧版)内の参籠所の言及
【参籠】より
…願を掛けて寺社の堂宇に参籠することは,極限的には夢見がちになって神仏に出会い祈願の成就を確信する形式を物語っている。参詣が大衆化すると社寺の宿泊所を参籠所と称し,沐浴潔斎の設備を整えるようになった。しかしこれも地域社会の習俗で神職や神役たちが祭りに先立って一定期間特定の建物に物忌精進の生活をした派生であり,この場合はもっぱら聖別浄化を目的とするのであって必ずしも祈願のためではなかった。…
※「参籠所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」