世界大百科事典(旧版)内の反証主義の言及
【ポッパー】より
…ウィーン生れのイギリスの哲学者,思想家。ウィーン大学に学んだが師M.シュリックの主宰するウィーン学団の論理実証主義を批判し,処女作《探求の論理》(1934,英語増補版《科学的発見の論理》1958)で反証主義を唱え,その後の科学哲学の発展に大きな影響を与えた。ナチスを逃れてニュージーランドに亡命し,20世紀における社会思想史の最大傑作の一つと評される《開かれた社会とその敵》(1945)を書き,プラトン,ヘーゲル,マルクスの批判を通じて全体主義と権威主義を論駁(ろんばく)するとともに,民主主義に再検討を加え科学的社会変革論として漸次的社会工学piecemeal social engineeringを主張した。…
※「反証主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」