世界大百科事典(旧版)内の口蓋扁桃の言及
【扁桃】より
…かつて専門家の間でも〈扁桃腺〉と呼ばれていたが,〈腺〉とは汗腺,涙腺などのように,なにかを分泌するものをさす言葉なので妥当ではない。一般に扁桃といえば,口峡(口腔から咽頭に入る狭い咽門)両側にあるアーモンド(扁桃)の形をした二つの肉塊,正確にはリンパ網様組織を指していうが,厳密にはこれは口蓋扁桃と呼ばれるべきである。同じような組織に咽頭扁桃(アデノイド),耳管扁桃,舌扁桃,中間扁桃,咽頭側索,咽後リンパ濾胞などがあり,呼吸ならびに消化器の第1関門である咽頭において環状を成す。…
※「口蓋扁桃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」