世界大百科事典(旧版)内の古典カノン法の言及
【教会法】より
…その後,教会は強力な教皇権とカノン法学の協力の下に,大量の立法(教皇令および普遍公会議決議)を行い,14世紀中葉までに,全西欧の教会を包含する中央集権的統治組織と統一的法体系とをつくり上げた。グラティアヌス教令集と以後の教会法令・法典を集成したものはカノン法大全と呼ばれ,これに代表される教会法は古典カノン法と呼ばれる。〈古典〉と形容されるゆえんは,この法によって,法源,教会組織,聖職位階制,聖職者および俗人の権利・義務,秘跡授受の要件,刑罰,訴訟手続などの領域で,現代教会法にまで通ずる観念や制度が整えられたからである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」