古固有(読み)ここゆう

世界大百科事典(旧版)内の古固有の言及

【固有種】より

…日本の種子植物のうち固有種はフサザクラ,カツラ,イワユキノシタや見慣れたカントウタンポポやカンサイタンポポなど,北海道から九州にかけて1600余種を数えることができる。 固有種は,分布の成立時期を考慮した場合,遺存固有(古固有)および新固有に分けることができる。両者は必ずしも明確に区別できるものではないが,遺存固有は比較的古い時代に生じたとみられ,分布圏の縮小の結果固有となったものであり,周辺地域に近縁植物群が存在せず,形質の上でも孤立の度が高い。…

【植物相】より

…この分布型はいくつかのカテゴリーに群分けされる。すなわち,(1)その地域にだけに限定された分布型(固有) (a)その地域で起源して他地域に分布を拡大していないもの(新固有),(b)かつては広く分布していたが,他地域では絶滅したもの(古固有)。(2)他地域にも分布する (a)海洋で隔てられた他大陸の同じような生態気候環境の存在する地域に広く分布する(広分布,汎分布(はんぶんぷ)),(b)程度はさまざまであるが,他地域に分布している。…

※「古固有」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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