世界大百科事典(旧版)内の《古怨》の言及
【楽譜】より
…その後,琴は独自の記譜法を発展させた。〈減字譜〉と称し,奏法や手法を示す漢字を略号化し,弦数,徽(き)(左手の演奏の位置のマーク)の数と組み合わせて符号化した奏法譜で,現存する減字譜の最古の例は,姜夔の《古怨》である。ただし《古怨》では後の減字譜に用いる弦名〈一〉の代りに〈大〉を用いるなどの違いがある。…
【琴】より
…隋・唐時代には数種の手法書,手勢譜が著されたが,現存する最古の琴譜である六朝末期の《碣石調幽蘭(けつせきちようゆうらん)》(《幽蘭琴譜》ともいう)は,文章形態で奏法を記している。減字譜の最古の例は,南宋の姜夔(きようき)(白石道人)(1155?‐1231)の《古怨》である。 琴楽の歴史は古く,太古の神話的人物である神農,伏羲(ふくぎ)などに結びつけられている。…
※「《古怨》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」