世界大百科事典(旧版)内の叩解機の言及
【叩解】より
…水で膨潤させたパルプを機械的に処理して製紙に適した性質をパルプ繊維に与える工程をいう。昔は文字どおり臼で繊維を叩(たた)き解きほぐしていたが,17世紀後半にオランダで叩解機(ビーター,ホランダー型)が発明され,これが近年まで使用された。このビーターbeaterは,鋼製の刃を埋め込んだ大きなローラーを回転させ,下に設置した固定刃との間で繊維に強い圧縮力と剪断(せんだん)力を与えて叩解する装置であるが,能率が低いため,現在日本では特殊な紙を作る場合を除いて,パルプの離解,叩解,精整などの処理を連続的におこなう高能率のリファイナーrefinerが用いられている。…
※「叩解機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」