可杯(読み)ベクサカズキ

デジタル大辞泉 「可杯」の意味・読み・例文・類語

べく‐さかずき〔‐さかづき〕【可杯/×盃】

《「べく」の字は、もと日用文・手紙文などで「可行候ゆくべくそうろう」のように、必ず上に置いて下には置かないところから》飲みほすまでは下に置けないように底に小さい穴をあけた杯。酒をつがれるときは指で押さえる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の可杯の言及

【杯∥盃】より

…〈飲みつくせぬ〉を広い武蔵野を見つくさぬの意の〈野見つくさぬ〉にかけたもので,内側一面にススキの図柄を蒔絵で施したものもあった。変わったものには〈可杯(べくさかずき)〉や〈桝杯(ますはい)〉などがあり,夜光杯,髑髏杯(どくろはい)といったものも史上に散見される。可杯は底がとがっていたり,穴があって指でふさいで持ったりする。…

※「可杯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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