世界大百科事典(旧版)内の右心カテーテル法の言及
【心臓カテーテル法】より
… 心臓カテーテル法を1929年に初めてヒトに行ったのはドイツのフォルスマンWerner Forssmann(1904‐79)で,彼は25歳の時に左腕の静脈より尿管カテーテルを右心房まで挿入したのをはじめとして,計7回心臓カテーテル法を試みた。フランス生れのアメリカ人クルナンAndré F.Cournand(1895‐1988)は41年,体静脈より右心房,右心室,肺動脈に至る右心系の心臓カテーテル法を行い,右心カテーテル法を確立した(フォルスマンとクルナンは1956年リチャーズD.W.Richardsとともにノーベル生理・医学賞を受賞)。ツィンマーマンH.A.Zimmermannは50年,動脈から逆行性に左心室に至るカテーテル法を行い,それがセルディンガーS.I.Seldingerの53年の経皮動脈穿刺(せんし)法に受けつがれて,左心カテーテル法が確立した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」