世界大百科事典(旧版)内の右心不全の言及
【心不全】より
…この時期になると体静脈,肺静脈の圧が上昇しはじめ,体液の血管外へのろ(濾)過が増加すると同時に,再吸収の低下,リンパ流のくみ上げが追いつかなくなり,組織間隙にろ(濾)液の貯留をみるようになって心不全状態が成立する。
[左心不全と右心不全]
肺静脈,肺組織に鬱血(うつけつ),水腫が生じた状態を左心不全left heart failureと呼び,体静脈,肝臓,脾臓などに鬱血を生じ,顔面四肢体幹などに水腫を生じた状態を右心不全right heart failureと呼ぶ。いずれの状態も心拍出量は低下し,体重増加,尿量の減少をみる。…
※「右心不全」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」