吉三郎(読み)きちさぶろう

世界大百科事典(旧版)内の吉三郎の言及

【好色五人女】より

…巻三〈中段に見る暦屋物語〉は,京の暦屋の手代茂右衛門と暦屋の女房おさんの姦通,駆落ち,発見された後の2人の処刑を描く。巻四〈恋草からげし八百屋物語〉は,江戸本郷の八百屋の娘お七と寺小姓吉三郎との恋をとりあげ,吉三郎に会いたさゆえに放火したお七は火刑に処せられ,吉三郎は出家する。巻五〈恋の山源五兵衛物語〉は,琉球屋の娘おまんと源五兵衛との恋をとりあげるが,本巻のみ,当時の草子の常套を守り,モデルの心中事件を変更してハッピー・エンドに終わらせている。…

※「吉三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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