吉川守随茂済(読み)よしかわしゅずいしげなり

世界大百科事典(旧版)内の吉川守随茂済の言及

【秤座】より

…神家は西日本の15ヵ所――設立順に伏見,奈良,堺,大坂,浜田,姫路,岡山,萩,和歌山,高松,博多,広島,肥後山鹿湯町,長崎,神戸――に出店(でだな)を置き,名代役に支配させていた。守随家の初代吉川守随茂済(しげなり)は甲州出身で今川氏に奉公し,人質中の徳川家康に仕えた後,甲府に帰り1574年(天正2)武田信玄から秤製作の特権を得,82年には家康から三遠駿甲信の5ヵ国における秤製作の特権,さらに関八州における特権から,1653年(承応2)には日本を東西に神家と分掌して東33ヵ国における特権へと成長した。神家初代神善四郎は伊勢国白子の牢人で,京に出て公家に仕え秤座を開き豊後掾に任ぜられ,慶長(1596‐1615)末年ごろには製品を二条城にいた家康に納め,やがて西国33ヵ国を分掌するに至った。…

※「吉川守随茂済」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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