同地模式標本(読み)どうちもしきひょうほん

世界大百科事典(旧版)内の同地模式標本の言及

【標本】より

…分類学では,疑わしい標本はすべてこれらのタイプ標本と比較し,厳密に異同を判定(同定)しなければならないので,これらのタイプ標本は完全な状態で半永久的に保存する必要があり,その保管と研究の場として自然史博物館や腊葉館(ハーバリウム)が発達した。なお,完模式標本が採集された場所で採れた標本を,同地模式標本と呼んでタイプ標本と同様に扱うことがあるが,これは本当のタイプ標本ではない。しかしこのような標本は,個体群を対象にして変異などを研究する自然分類では,個体のタイプ標本よりむしろ重要だとも考えられる。…

※「同地模式標本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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