ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「同盟市」の意味・わかりやすい解説
同盟市[古代ローマ]
どうめいし[こだいローマ]
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… これらの惨事から生じた国内の対立を前367年の法律で解決した後,ローマはラテン諸都市との全面戦争に入るが,前338年これを抑え,ラティウムを勢力下に入れた。その平定の仕方は,ラテン諸都市に,ローマの民会で投票権を行使しうる完全なローマ市民権を与え,非ラテン系の諸市には,投票権は欠くが,ローマ人と対等の通婚・通商権をもつ不完全なローマ市民権を与え,その他の都市を同盟市とするというもので,こうした等級づけられた市民権の付与と同盟関係の網の目による統合は,後の〈帝国〉の支配構造の原型をなすものであった。 ラティウムの平定後まもなく,前326年より前275年まで数次にわたって南東の山地種族サムニテス(サムニウム人)と激しく戦い,北東部のピケネス族,マルシ族,ウンブリアの諸都市と同盟を結んだ。…
※「同盟市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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