世界大百科事典(旧版)内の向井氏の言及
【水軍】より
…徳川氏の場合,松平一族の中から水軍は得られなかったため,統一戦争の過程で,他の戦国大名の支配下にあった海賊衆を譜代として組織している。1582年(天正10)武田氏の滅亡後,その水軍であった向井氏,小浜氏,間宮氏,伊丹氏らをみずからの支配下に入れ,今川氏の舟大将であった千賀重親を帰属させた。彼らはやがて江戸幕府の船手組,海賊奉行となるが,千賀氏は尾張徳川家に付属させられ,船手奉行として1500石の知行をうけた。…
【船手組】より
…平時は官船を管理し,船手頭は毎年2人ずつ交替して,四国,九州の浦々の巡視にあたったこともある。ちなみに,向井氏は代々船手頭を世襲し,その筆頭の地位にあったが,船手組廃止ののちも軍艦奉行の指揮下にあって船手のことにあずかった。また船手組のたぐいは,海浜に面して領国をもつ諸藩にもあった。…
※「向井氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」