世界大百科事典(旧版)内の君臨すれども統治せずの言及
【ビクトリア女王】より
…彼女は直情径行の人で,高貴な生れと育ちに特有な我の強さをもち,ドイツびいきで,しばしば外交をはじめとする国家の諸問題に干渉しようとした。彼女の統治は〈君臨すれども統治せず〉という現代君主政の一つの模範とされているが,今日彼女に与えられているこの栄誉は,少なからず彼女の周辺にあって治世を支えた人々の努力にもよる。とくに夫のアルバートの果たした役割と,そして何よりも歴代の首相,大臣たちの政治と時代に対する洞察と的確な対応がそれを可能とした,といいうる。…
※「君臨すれども統治せず」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」