世界大百科事典(旧版)内の呪物信仰の言及
【絵姿女房】より
…絵姿や,百姓が殿様と衣装の交換をするという趣向は日本的ではなく,外国の輸入だとする説があるが,そうとも言いきれない。他人の絵姿や髪・着物などを所有する者はその人間を支配することができるという呪物信仰が話の背景にあるからである。女房が難題を克服するという点は,この女が尋常の女性ではないことを暗示し,この女の性格が,異類婚姻譚などと違った独自性を表している。…
※「呪物信仰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」