世界大百科事典(旧版)内の味中得上味の言及
【如来】より
…【定方 晟】 如来像はその超人的な特色として,三十二相あるいは八十種好(しゆこう)が仏典に説かれ,これらの名称や順位は諸経により異同がある。この中には,歯が40本ある(四十歯(しじゆうし)相)こと,最上の味を感じることができる(味中得上味(みちゆうとくじようみ)相)こと,心にしみる清浄な音声である(梵声(ぼんしよう)相)ことなど,造形的に表現することが不可能な項目があり,また三十二相などの中の表現可能な特色でも,必ずしもそのすべてが表現されているわけではない。現存作品に見られる形像上の一般的な特色は,およそ次の諸点である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」