世界大百科事典(旧版)内の和声的短調の言及
【長調】より
…このような音階の形をそれぞれ長旋法(あるいは長音階),短旋法(あるいは短音階)といい,例えばハ長調はハ音上の長旋法,ハ短調はハ音上の短旋法である。ただし短調では,上述の自然的短調のほかに,和声的要求から第7度音が半音上げられて主音への導音となることで属和音のみ長3和音となる場合(和声的短調),さらに旋律的要求から上行時に第6度音も半音上げられて下属和音も長3和音を構成する場合(旋律的短調)がしばしばある。 長調・短調は教会旋法から徐々に発展してきたもので,理論的にはグラレアヌスが《ドデカコルドン》(1547)で提示したイオニア旋法(ハ音上の全音階)とエオリア旋法(イ音上の全音階)に始まる。…
※「和声的短調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」