和歌所寄人(読み)わかどころよりうど

世界大百科事典(旧版)内の和歌所寄人の言及

【寄人】より

…(1)平安時代以来,朝廷の官衙である記録所・御書所・和歌所,院文殿(いんのふどの),後院や,鎌倉幕府の公文所・政所・問注所,室町幕府の政所・問注所・侍所などにおかれた職員のこと。和歌所寄人は和歌の選定をつかさどり,召人(めしうど)と呼ばれたが,それ以外の寄人は事務能力に熟達したものが選ばれ,庶務,執事などを担当した。幕府関係の寄人は,問注所寄人が問注所公人(くにん)とも呼ばれたように,公人とも呼ばれた。…

【和歌所】より

…その後臨時に設置されたこともあるが,勅撰和歌集の撰集が途絶えて後は中断し,1888年(明治21)に宮内省に御歌所が置かれるに至った。歌会始【藤岡 忠美】
[和歌所寄人]
 和歌所の職員は寄人(よりうど),また召人(めしうど)とよばれた。《後撰集》の撰者5人は〈梨壺の五人〉として著名だが,1201年7月,後鳥羽院の院宣によって開設された和歌所には,源家長を開闔(かいこう)(書物の出納・管理等にあたる職)として,当代の有力歌人の藤原良経,源通親,藤原俊成ら14人が寄人に任命された。…

※「和歌所寄人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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