世界大百科事典(旧版)内の和物茶入の言及
【茶入】より
…この名品化が成立した段階で,織田信長の茶の湯政道によって,名物狩が行われ,名物茶入は茶器の王座を占めることになり,茶入(小壺)1個が1国の領地と比肩されるような,地位を誇示する象徴となった。これはおもに中国舶載の唐物茶入であるが,近世に入ると瀬戸窯業の発達とともに,和物(国産)茶入の見直しが行われ,これに小堀遠州が和歌を背景とした歌銘を付することによって,喫茶の和様化が促進された。この結果,唐物茶入は古典化して,とくに茄子,文琳,丸壺の唐物茶入は,最高の位置を占めた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」