商人資本（読み）しょうにんしほん

改訂新版　世界大百科事典

商人資本 (しょうにんしほん)

→商業資本

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

百科事典マイペディア

商人資本【しょうにんしほん】

→商業資本

出典　株式会社平凡社

世界大百科事典（旧版）内の商人資本の言及

【資本】より

…資本とは後者の見方でとらえたもので，持手変換ではなく姿態変換という運動によって増殖を目指す価値であるとも規定しなおすことができよう。
［商人資本と金貸資本］
　以上の概念規定を述べるのにG―W―G′という運動を例にしたが，資本の運動はけっしてG―W―G′にとどまるものではない。むしろG―W―G′は多くの資本形式のうちの一つにすぎず，売買だけによる資本は商人資本といわれる。…

【資本主義】より

…それは資本主義の活動にとって，新しい商品，新しい市場，新しい利潤の発見を意味した。商業革命の名でよばれている商品経済のこの大拡大期に資本主義的活動の中心をなしたのは商人資本である。商人資本は，異なる市場のあいだで商品を安く買って高く売ることや，小生産者に前貸しで商品をつくらせて売る問屋制度の方法によって，利潤を得た。…

【商業資本】より

…もう少し正確には，一定期間の売買の繰返しによって得られた商品の売上総額から商品の仕入代金の総額プラス諸経費を差し引いた残りが，商業利潤である。　商業資本は，古代，中世から存在した商人資本が資本主義経済システムの成立とともに，それを支える近代的資本として発展，転化したものである。マルクス経済学ではこれを，産業資本の一部(流通資本)が社会的に自立し，産業資本が行う売買活動を自己の機能として専門的に担当するにいたったもの，と規定する。…

※「商人資本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」