世界大百科事典(旧版)内の嗜好型官能検査の言及
【官能検査】より
…官能検査は心理的な検査であるが,推計学や計量心理学の成果を取り入れ,理化学的な計測と同じように客観性を持たせようと努力するところに単なる主観的判断と区別される特徴がある。
[目的・必要性]
官能検査は,人の感覚器官をあたかも計測器,分析機のように扱って製品検査を行うことを目的とする〈分析型官能検査〉と,製品の嗜好(好ましさ)を調べる〈嗜好型官能検査〉とに区別される。前者はガラス板のきずの発見,缶詰の打音による異常の発見,食品のにおいによる劣化の判定などに見られるように感覚器官そのものをセンサーとした検査であり,刺激の強さや品質の小さな差を弁別する目的で行われる。…
※「嗜好型官能検査」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」